Hello, World.

私が働いている会社には、廊下に面した小さな給湯室があります。扉もなく、部屋とも呼べないくらいの広さで、一度に入れる人数はせいぜい3名が限界です。

そんな狭いスペースに、流し台、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーサーバー(有料で、しかも不味い)が詰め込まれているせいか、この給湯室、夏場は異様に蒸し暑いんです。

廊下から給湯室に入ると、「うっ……」と息が詰まるくらい。

先日、私が給湯室で自宅から持ってきたデカフェのドリップコーヒーを淹れていると、そこに上司がやってきました。直属の上司で、人当たりが良く、とても真面目な女性です。

上司が「今日は朝から暑いねぇ〜」と話しかけてきたので、私は「そうですねぇ〜」と返しました。

「でも、ここ(給湯室)は、最近ちょっと涼しいよね」

上司からこの言葉を聞いた瞬間、私は思わずこう口走っていました。

「それは私が気づいたときに必ず換気扇のスイッチを入れるようにしているからですよ! 廊下の冷房がここに流れ込むように! 私はここに入ったときのムワッと蒸し暑い空気がとても嫌いなので! しかも、誰だかわからないんですけど、このクソ暑いのに窓を開けている人がいるんですよ! 信じられない! 外の暑い空気が流れ込んでくるだけなのに! だから、私は気づいたらかならず閉めるようにしています!!」

ここまで一息です。

それを聞いた上司の反応。

「…………そう」

完全に引いていました。

その時は、「ちょっと熱く喋りすぎたな……」と思っただけだったのですが、あとから考えてみると、その上司は「確かに〜!」くらいの、ただの雑談を想定していたんだろうなと気づいたんですよね。

だって、話題としては「給湯室が涼しい」という、ただそれだけのことです。なんて当たり障りのない話題なんでしょう。給湯室での雑談としては申し分ありません。

それなのに、相手が急に「給湯室が涼しいのは、私がこんなことやあんなことをしているおかげです!(※自分が勝手にしているだけ) だから、ここが涼しいんですよ! あなたは知らないでしょうけどねッ!!」と熱弁をふるい始めたら、そりゃ、ポカンとしますよね……。

むしろ怖い。

野球ボールを軽く投げたつもりが、豪速球のボウリング玉が顔面に返ってきたみたいな……?

まぁ、なにはともあれ、やっちまったなぁ〜と思いました。

しかも、恐ろしいことに、その会話の後、給湯室の窓が開いていることがほぼなくなったんですよ!!

え、もしかして、この上司が開けていたの……?

私は本人に向かって「このクソ暑いのに窓を開けやがって、暑い空気が入ってくることもわからないのか? なんて迷惑な奴なんだ!(意訳)」って言ったということ……?

あ〜〜〜、やっちまったなぁ〜〜〜〜〜〜。

本人に確認したわけではないので、真相はわかりませんが……(聞けるわけがない)。

でも、上司にその話題を振られたときに、黙って「そうですね〜」ということができたかというと、不可能だろうとも思うんですよね。

だって、実際に私はあれやこれやをしていて、それを刺激された時に湧き出してくる情報の圧力は、私の力では抑えようがないというか……。

というわけで、ある意味必然の「やっちまったなぁ」だったということで、仕方ないと割り切ることにします(それでいいのか?)。

じゃあ、また。