Hello, World. 私は元気です。
先日、皮膚科に行ったのですが、面白い医者に出会いました。
私はニキビ肌なので、いい大人になった今も、定期的に皮膚科に通って塗り薬をもらっています。でも、いつもの皮膚科は駅から少し遠いし、事前予約が必須(しないと死ぬほど待つ)なので、ちょっと面倒だなって思い始めていたんですよね。院長と別の医師の2名体制なので、どちらに当たるかわからないのも地味にストレスでした。
そこで、知り合いが「よかったよ」と教えてくれた皮膚科に行ってみることにしました。職場から徒歩圏内なので、仕事終わりに行くことができます。ホームページを見たら、開院してから2・3年くらいで、設備もきれいで充実してそうでした。変な口コミもありません。
さっそく、仕事を終えてその医院に行ってみると、待合室には女性ばかり7名ほど座っていました。受付の人も親切だし、院内にはフリーWi-Fiまであります。さすが、新しい病院は違うなと思いながら問診票を記入し、順番を待ちます。ちなみに、私の目的は、前の病院で処方されていた薬をもらうことです。
名前を呼ばれて診察室に入ると、看護師さんがPCの前に座っていました。事前に書いた問診票を見ながらいくつか質問をされました。看護師さんは、そのやりとりを電子カルテに記入していきます。もはや医者。この時点で、「あ〜、このタイプの病院か…」と落胆しました。別に看護師さんが悪いわけではなく、そういう診療の流れを採用している病院を、私が信用していないというだけです。
しばらく待っていると、奥から颯爽と医者が登場しました。パーマがかかった茶髪で、ぱっと見の印象は「チャラ男」。「げ〜」と思いながら、欲しい薬を伝えます。本数が多かった(保険診療内でのMAX)ようで、ちょっと渋られましたが、なんとか目的は果たせました。やれやれ、これで帰れるわ…と思ったその時です。
チャラ医者「ところでさぁ、美容医療って興味ない?」
私「?!」
確かに、この医院は美容皮膚科もやっているとホームページにありました。でも、問診票に「美容医療を希望しますか?」という欄があり、私は確か「希望しない」にチェックをしたはず…! お構いなく続けるチャラ医者。
チャラ医者「ダーマペンって知ってる? ちょっと待ってね…(PCでGoogleを立ち上げて、ダーマペンと入力している)」
私「(そのPC、ネットに繋がるんかい! なんか嫌だな!)いや、興味ないですね…」
教えてもらわなくても、ダーマペンなるものは知っています。ニキビ跡が気になる人なら一度は調べたことがあるのではないでしょうか。うら若い乙女の時期ならまだしも、もはやこの歳になって「数万円払ってでもきれいな肌を手に入れたい!」という情熱はありません。その旨を伝えると、
チャラ医者「えー!! なんで? もったいない!! きれいになったら、テンション上がるよ?! 僕ね、君より10歳年上なんだけど、お手入れすればこれくらいになれるよ!!」
私「え〜! すごい! 見えな〜い!!」
…若干言わされた感はありますが、確かに目元に皺やたるみはありません。マスクで顔の下半分は見えませんでしたが。
チャラ医者「まぁね。時は巻き戻せるからね!!(ドヤァ)」
私「へ、へぇ〜…(ドン引き)」
すごくないですか!?
この医者、マジで「時は巻き戻せる」って言ったんですよ!!
リアルでこんなセリフ言うことってある?!
生まれて初めて聞いたわ!!
そして時が巻き戻ることなど金輪際ないッ!!
この医者は、私よりも10歳上なのに、「肌がきれいになると人生が楽しくなる」と本気で信じているんでしょうね。だからこそ、私のイマイチな肌を見て、心からの善意で私に美容医療を勧めてくれたのでしょう。
確かに、美容医療で心が救われる人(その医師も含めて)はたくさんいるでしょう。私だってきれいな肌になったら嬉しいです。でも同時に、それが私の全てではないということもよくわかっています。なので、一言で言えば、余計なお世話です。お前の価値観を押し付けるな!
私が再度興味がないと伝えると、チャラ医者は理解に苦しむといった表情を浮かべて、「え〜、そう? せっかくきれいになるのに…」と言いながら、用は済んだとばかりに颯爽と診察室を後にしました。いつの間にか後ろの机に座っていたドクターアシスタントの女性が、「この薬も要りますよね? 先生が入力を忘れているみたいなのですが…」と聞いてくれたので、もちろん追加してもらいました。
そして、私はそそくさと診察室を出ました。
あ〜、気持ち悪かった! 久々に強烈だった!
でも、面白かったです。これぞ人間。ここまで価値観が違うと、いっそ清々しい。たまにこういうことがあると、「生きてるなぁ〜」って思います。私も、相手も。
まぁ、もう二度とこの医院には行かないと思いますけどね!
じゃあ、また。