Hello, World. 私は元気です。

私は毎日瞑想をしています。最低10分、長くて2時間くらいです。2時間の時は、1時間を2回にわけています。本当は、毎日2時間できたらいいなぁと思うのですが、今の生活では、なかなかそうもいきません。朝晩1時間の瞑想ができるような暮らしをしてみたいものです。

瞑想にまつわる最も古い記憶は、カルチャーセンターで行われていた曹洞宗の坐禅体験に参加した時のものです。もともと、坐禅には興味がありました。多分、当時の私は、「修行」というものに憧れていたんだと思います。自分を律したいとか、そういう高尚なものではなく、漫画などに影響された厨二病的な意味です。

その時は、曹洞宗の作法を一通り体験して、「ふ〜ん、なるほど」で終わってしまいました。瞑想の習慣もつきませんでした。曹洞宗では、瞑想に入る前に、左右に身体を揺らすのですが、それが「なぜわざわざこんな動作をする必要が…?」と思ったし、私は動作としてうまくそれができなかったんですよね。心身が調和しない感じ。

日本でマインドフルネスという言葉が大々的に流行り始めた頃、私の瞑想に対する興味が再燃しました。グーグルで瞑想を広めた人や、ジョン・カバットジンの本を読んだりして、マインドフルネスについての知識を深めました。そして、最終的に辿り着いたのが、ヴィパッサナー瞑想です。

ヴィパッサナー瞑想についてネットで調べると、どうやら京都で「修行」できるとわかりました。10日間のコースです。長っ…! 仕事があるので、直近の開催回にすぐに参加というわけにはいきません。他の日程を調べて、なんとか休みが取れそうな回を見つけ、申し込みをしました。申し込みができる日時になった直後に申し込んだのですが、すでにいっぱいになっていて、人気なんだなと驚いたのを覚えています。キャンセル待ちに登録しましたが、行く気満々だったので、すでに仕事の休暇申請はしていました。笑

無事に参加できることになり、10日間のコースを受けに京都の山奥まで電車とバスを乗り継いで行きました。季節は真冬。一番きつかったのは、寒さと空腹でした。いや、もちろんずっと座って瞑想するのもきつかったですが、それとは別の生命に直結する辛さというか。施設が古く、まずエアコンがありません。あったかもしれませんが、全然効いていなくて、あちこちにストーブが置かれていました。それでも寒い。

シャワーは別棟にあり、ほぼ外のような感じ。食事は、1日2食。朝と昼です。正午以降は固形物を口にしないのが正式なのですが、初参加の者は、夕方に軽食(バナナとか)を食べることができました。ダイエットしたい人にはおすすめです。10日で5kg痩せることも可能です。ちなみに洗濯は、各自洗い桶で手洗いです。

夜には、参加者全員がホールに集まってCDで講話を聞きます。男性は年配の方が、女性は若い方が多かったです。その他、食事と入浴以外は、ほとんど瞑想をして過ごします。他人と喋ってはいけない(アイコンタクトも禁止)ので、わずらわしいやりとりは一切ありません。瞑想に集中したい人にはまさに天国のような環境です。

なんとか10日間のコースをやりきって家に帰ったのですが、私はそれから体調を崩してしまいました。すごく痩せていたし、家族からは「もうこのコースには参加しないように」という禁止令が出されたほどでした。笑

体調が回復してから、徐々に瞑想を再開しました。3年ほど経ちましたが、それ以来、私は今日まで瞑想を続けています。もちろん、全くできなかった日もあります。でも、瞑想すると、普段とはまったく違う心身の状態を体験できます。まさに安らぎそのものです。だから、瞑想することはとても楽しい(という語弊がありますが)し、今後もずっと続けていきたいと思っています。瞑想は、私の人生で出会ったものの中で、もっとも価値のあることの一つです。

今回は、瞑想が私の習慣になるまでの経緯を書いてみました。

じゃあ、また。