Hello, World. 私は元気です。ブラックフライデーに踊らされたせいで、今からカードの請求に怯えています。いやいや、全部要るものだったし…!(本当か?)

少し前に、「脳の地図を書き換える 神経科学の冒険 著:デイヴィッド・イーグルマン、訳:梶山 あゆみ」という本を読みました。

この本を手に取ったきっかけは…忘れました!! たぶん、脳科学関係の本にハマっていた時期で、まとめて図書館で予約したなかの1冊です。

とても面白かった!!

脳の神経回路は「hardwired(固定的に配線されている)」のではなく、生涯にわたり経験に応じて「livewired(常に変化・再配線されている)」ということが書かれている本です。

副題の”The inside story of the ever-changing brain”は、直訳すると「絶えず変化し続ける脳の内部の物語」ですね。

脳は様々な機能に適応できる、汎用性の高い生体装置であるということがわかりやすく書かれています。それを裏付ける理論や実験もたくさん紹介されています。

脳に新たに感覚(機能)を追加するという発想がすごい。個人的には、北の方角がわかるようになるデバイスが面白いなと思いました。便利そう笑。他にも、著者が開発した視覚障害者が舌で「見える」ようになる装置なんかも紹介されています。

脳は柔軟性が高いがゆえに、夢は視覚情報として現れるという仮説も興味深かったです。

つまり、眠っていると当然目は閉じているわけで、視覚野に全く刺激が入りません。そうすると、他の感覚にその場所を乗っ取られる恐れがあるので、夢を「見る」ことでそれを防いでいるという説です。なにそれ面白ッ!!

著者自身が会社を立ち上げて、着用できる感覚の追加装置を開発しているので、読んでいて非常に説得力があります。人類が、自分の目的や好みに合わせて新しい感覚を身につける日がやってくるのかも…と思わされました。

SFの世界か?! というような目新しい話題が多く、楽しく読むことができました。脳科学やウェアラブルデバイスに興味がある人にはおすすめです。

一般向けに書かれているので、小難しい専門用語もなく、翻訳された文章も読みやすかったです。

表紙については、もうちょっとどうにかならなかったのかな…と思いました。原著の表紙を確認したのですが、全然印象が違います。手に取りやすさを考えてのことでしょうけど。

「脳の」を囲んでいる赤い線は脳を表しているとして、「地図を」と「書き換える」の赤い線は何を意味しているんだろうか? 不思議。

そういえば、この本の少し前に「脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論 著:ジェフ・ホーキンス」も読みました。

アマゾンのレビューにもちらほらあるんですが、前半と後半でちょっと毛色が違います。前半は興味深く読みました。こちらも、脳の汎用性の高さについて書かれています。

最近は、なんだか読書欲が薄れてしまっています。自分の中でアツい分野がないというか…ちなみに、今読んでいるのはレシピ本です。果たしてこれは読書と言えるのか?!笑

情報を仕入れに、週末は大きな本屋さんにでも行ってみるかなぁ〜

じゃあ、また。