Hello, World. 私は元気です。部署内で今年初のインフル罹患者が出ました。私の斜め前の人です。おそろしや…!

私は熱しやすく冷めやすいタイプです。今のところ、長く続いている趣味といえば読書と瞑想なのですが、これはもはや趣味じゃない気がする。ほかに今のところ長く続きそうだなと思っているのは、編み物。

逆に、最近始めてすぐにやめてしまった趣味が、大人の塗り絵とシーリングスタンプです。

大人の塗り絵をやってみようと思ったのは、瞑想やマインドフルネスと同じような効果(集中とリラックス)があると本で読んだから。世間でも、そういう理由で大人の塗り絵が流行っていますよね。

じゃあ、ひとつやってみるか! と本屋へ行ってみると、専用コーナーが設けられていました。菩薩系、メルヘン・ファンシー系、植物系、イラスト系…といろんな塗り絵が並んでいました。

抽象的な図形がいいと事前に調べていたので、探してみたのですが、本屋さんにあるものはなんだかイマイチ…というわけで、帰ってネットで探してみました。

海外の方が書いた「いかにもマンダラ」って感じのシリーズ本が気に入ったので、ブックオフで調べてみると、何種類か在庫があったので購入しました。

その後も、抽象的な図柄の塗り絵の本を探しては買い足しました。多分、5・6冊は買ったと思います。あとは、色を塗るためのペンも買いました。なぜペンかというと、色鉛筆は削るのが手間だなと思って…

実際に塗り始めてみると、確かに最初は楽しかったです。出来上がった作品は、すごく立派に見えます。達成感も満足感もある。おそらく、10枚くらいは塗ったと思います。

でも、途中から「…で?」ってなっちゃったんですよね。なんか、塗ったら「はい、終わり」というか。まさかこの程度のものを額縁に入れて飾るわけにもいかないし、誰かにあげるとかもないし。塗ったその後が宙に浮くというか…

塗るプロセス自体が重要だと分かってはいるんですが、完全に意味を見失ってしまいました。

そして、シーリングスタンプ。こちらも、少し前から流行ってますよね。

私はたまたまYoutubeで、とても可愛くてお洒落なシーリングスタンプを作る人を見つけて、「めっちゃイイじゃん〜! 私もやってみたい〜!」とテンションが上がって、道具を一式買い揃えることにしました。

気に入ったヘッド(金属のスタンプ部分)をネットで見つけて、ちょうど近くに取扱店があったので買いに行ったら、他のヘッドや道具もめちゃくちゃ可愛くて、何も考えずにポイポイとカゴに入れていたら、合計で約5、000円しました。高ッ!

ほかにも通販で買ったりして、多分1〜2万円くらいかかりました。ワックスは安いんですけど、金属製のヘッド(スタンプ部分)が高いんですよ!! そのほかにも、加熱用のスプーンとか、マットとか細々と道具がいるし!!

で、こちらも最初はとても楽しかったんです。上手くスタンプが押せると、めっちゃ嬉しい。慣れないうちは、気泡が入ったり、縁が歪んだりするんですよね。

お洒落なシーリングスタンプを作っている人を参考に、色を混ぜたり、マーカーで着色したり、オーロラペーパーを台紙にしたりと、それなりに楽しんでいました。

が、こちらもしばらくすると飽きてしまいました。大人の塗り絵と同じく、「…で?」ってなってしまったんですよね。その後がない。

完成したシーリングスタンプは確かに可愛いけど、使い道がないんですよ。プレゼントの包装にはピッタリだけど、そんなに頻繁にプレゼントあげないし。

大人の塗り絵とシーリングスタンプ、どちらも「…で?」となってスッと短期間で熱が冷めてしまったんですけど、改めて理由を考えてみると、共通点があるなと思いました。

まず、塗り絵もシーリングスタンプも、あらかじめ枠というか形が決まっていて、それが作品としての価値の大部分を占めていること。要するに、自分とは関係ないところでもう良し悪しがすでに決まっているんですよね。

手が込んだ・お洒落な線画かどうか、可愛いスタンプかどうかで、ほとんど作品の価値が決まってしまうというか…(※異論は認める)

センスがいい人は、いろんな色や材料を組み合わせて、独自の作品を作るんでしょうが、塗り絵とシーリングスタンプ自体に、そもそもそこまでする価値を感じないし。

あと、改良(成長)の余地が少ないこと。塗り絵の技術って、そこまで成長しないですよね。シーリングスタンプを押す技術も、上手くなるといっても限度があります。深くならないというか。

そして、私が一番最初に感じた「その後がない」ということ。要するに作って終わりということです。手元に残った作品を持て余す残念さといったら…! 貧乏性には耐えられないッ!!(関係あるか??)

独自性が発揮しづらく、作る過程にそこまでの価値を感じられず、さらにその成果物に活用方法がないという…まさに作る意味がわからないという状態に陥ってしまったというわけです。

こんな感じで、大人の塗り絵とシーリングスタンプはすぐに私の生活から姿を消してしまったのでした。

反省点としては、「初めに道具を揃えすぎない!!」。これに尽きます。私の悪い癖なんですよね。カタチから入ってしまうというか、まず環境を整えたくなるというか…

次からは初期投資をもうちょっと抑えようと思います(こんなまとめ方でいいのか?)。

ちなみに、塗り絵は塗ったものも本も手放してしまいましたが、シーリングスタンプ関係のものは、捨てるにはちょっともったいなくてクローゼットに入れたままです。再び使う日は来るのだろうか…

じゃあ、また。