Hello, World.
最近、稲◯浩志の「タッチ」をよく聴いています。テンション上がりますね。「そっと 悲しみに コンニチワァァァ〜〜〜!!」が新鮮でした。歌詞を超えてこちらの心を掴んでくる稲葉◯志。さすがです。
2月、北海道へ流氷観光に行きました。最初は、役に立った防寒着を紹介しようと思って書き始めたんですが、いつのまにか長くなってしまいました。しばしお付き合いください。
旅行へ行くにあたって、私は何を着ていけばいいのかネットで調べまくっていました。雪国に暮らしていたこともありますが、よく積もって膝くらいまでの地域なんですよね。2月の北海道に比べたら、鼻で笑われるレベルでしょう。
どのサイトを見ても、「2月の北海道は寒い。死ぬほど寒い。特に砕氷船の上はレベチの寒さ」という情報ばかり。寒がり&末端冷え性の私は、「一体どんな寒さなんだ…?!」と恐怖に慄いていました(大袈裟)。
「北海道に流氷を見に行こうと思ってるんですよ〜」と会社で話していたら、網走で砕氷船に乗ったという人がいたので、話を聞いてみました。
しかし、その人の話ぶりからして、行ったのはおそらく20〜30年くらい前と推察(ご本人もぼやかして話すので、「一体、それっていつの話ですか?」とは聞けなかった…)。
もはや細かいことを覚えていないらしく、「流氷は見れなかった」と「網走監獄に行った」という情報しか得られませんでした。
あとは、「楽しかったよ〜!」という思い出話。まぁ、そりゃそうですよね。むしろ、そっちの方が重要ですよね。若い頃にお友達と行ったそうです。いい思い出ですね。
しかし、私の迷いは深まるばかり。
というのも、私が着ているダウンコートはすごい安物なので、絶対に寒いんですよ!(どんなコートやねん) 旅行までに、なんとか2月の北海道に適した上着を調達する必要があります。
そして、ズボン。通販のセールで冬用のトレッキングパンツを買ってはみたものの、思ったより薄くて、「果たしてこれでいいのか…?!」と悶々としていました。
そんなとき、買い物に訪れた商業施設で、アイヌ文化に関するイベントに遭遇しました。会場に立っているのぼりには「北海道白老町」と書いてあります。北海道の南西部にあるそうです。
なんという偶然でしょう。もはや運命と言っても過言ではありません。私が行く予定の網走や紋別とは離れていますが、少なくとも私よりは詳しいに違いない!! ぜひ2月の北海道の服装についてご教示願いたい!!
しかし、私は好奇心が強いにも関わらず、同じくらい警戒心も強いんですよ!(知らんがな)
まず、イベント会場の外側をぐるりと一周して様子をうかがいます。さらに、少し離れた場所に立って(通行の邪魔にならないところで)もう少し様子をうかがいました。もはや不審者。
会場にはいくつかのブースがあって、地元の特産品を売っていたり、アイヌの民族衣装の試着&撮影ができるようでした。前方にはステージまで設置されていました。
満員御礼! というほどではありませんが、そこそこの人が入れ替わり立ち替わり訪れていました。どうやら、あやしいイベントではないようです(当たり前)。
意を決してイベント会場へと足を踏み入れます。
試飲の薬草茶をもらい、観光パンフレットを受け取り、ふらふらと見て回っていると、いかにも頑固ジジイみたいなおじさんが座っているブースを通りかかりました。
「これ知ってる?」とおじさんから渡されたチラシには、ゴールデンカムイが載っていました。コラボしたイベントをしているそうです。ちなみに、私はタイトルを知っている程度で、全く詳しくないです。
「へ〜」と言いながら目を通していると、おじさんは「アイヌの人はねぇ…」と色々と解説してくれました。悪い人ではなさそうです。
「よし、このおじさんに聞くか」と心に決めて、「ふんふん」と相槌を打ちながら、様子をうかがいます。
おじさんの話がひと通り終わったあとで、「私、実は2月に北海道へ流氷を見に行くんですよ〜」と軽い調子で切り出しました。
すると、おじさんは「あ〜、あんな寒いところにわざわざお金払って行くなんて、観光客くらいなもんだ。気が知れんわ〜(意訳)」という、意外にも冷ややかな反応でした。
私は密かに「どう違うんだろう…?」と、ちょっとモヤっとしました。
アイヌ文化も流氷も、「外部の人が興味を持って体験しに行く」という意味では同じじゃないですか。
それなのに、アイヌ文化については素晴らしくて、流氷については行く人の気がしれないって、なんだか構造として矛盾していませんか? このイベントの趣旨を自ら否定しているような…。
おじさんはアイヌ文化にとても愛着があるから、そういう視点しか持てないだけで、決して悪気があるわけじゃないということはわかるんですけども。クソ寒いのは事実だし!
それでも挫けず、「2月の北海道って、何を着ていけばいいんですか?」と聞いたら、ちゃんと教えてくれました。私も大概図太いですね。
「ダウンコート、あんなものはダメだね。風を通さない、アウトドア用のものがいい。あとは、道路が凍っているから、アイゼンを持っていくといい」とのことでした。なるほど。
「アイヌの人は、冬は動物の毛皮のコートを着てたんだ。ちゃんと風を遮る。素晴らしい知恵だ」というアイヌ推しの発言も忘れません。
「えっ、もしかして普段ダウンを着ないんですか?」と聞いたら、「いや、ダウンだけど」とあっさり言われて、思わずずっこけそうになりました。
「真冬に屋外にいることなんてほとんどないからな。外を歩くのは、車から建物の入口までくらいなもんだ。冬は、こたつでビールを飲むのが最高だな!」だそうです。
おじさんは、近くにいたお姉さんにも「この人、2月に流氷を見に行くらしいよ」と声をかけてくれました。
そのお姉さんは、「いいですねぇ〜! 白老町からはちょっと遠いので、私は行ったことないですけど…めちゃくちゃ寒いと思います! 万全にして行った方がいいです!!」と言っていました。
これらの助言を踏まえて、私が準備した装備は下記の通りです。元々、持っていたものも含みます。商品名を書くか迷ったのですが、イメージが湧きやすいかと思ったので、参考として挙げておきます。
もし、誰かの動画や写真で、同じ格好をした不審な女が写っていたら、それは私です。そっと閉じて、見なかったことにしてください(笑)。
まず上半身。
・インナー(上)
ホットマジック 「極」8分袖。上の写真に写っているやつです。今回の防寒着の中で、トップクラスに感動した代物。寒さ知らずも持ってますが、段違いに暖かい。これ着とけば間違いない。
・厚手のカットソー
フォックスファイヤーのTS EXストレッチグリッドクルー。いわゆる中間着ってやつです。軽くてあったかい。
・フリースジャケット
フォックスファイヤーのサーマルセーブルフルZIP。こちらは、砕氷船に乗っている時だけ追加で着ていました。
・アウター
モンベルのパウダーグライドパーカ。スノースポーツ用の保温性と透湿性と耐水性を備えたパーカ。もちろん防風。旅行中はずっとこれを着ていました。
…いや、着すぎだろ!!
インナーにカットソーにフリースジャケットにスキージャケットって! どれも厚手なのに4枚も!! しかも、背中にカイロまで貼ってましたからね、この人!!
でも、砕氷船で出港から帰港するまで、ずっと吹きっさらしのデッキにいても、上半身は全く寒くなかったです。完璧でした。さすがに、街中ではフリースジャケットは脱いでました。
フリースジャケットの代わりにインナーダウンでもいいと思います。私は持っている薄手のダウンがファスナータイプで、重ね着するとアウターと干渉して着心地が悪かったのでやめました。
続いて下半身です。
・インナー(下)
ホットマジック寒さ知らずのレギンス。家にあったからこれ着たけど、「極」の方があったかいと思う。
・ダウンパンツ
モンベルのスーパードライテック ダウンパンツ。防風で、防水透湿性を備えた800フィルパワーのパンツ。こちらも、今回の旅行でダントツに感動した代物です。旅行中、ずっと履いていました。
・靴下
足の冷えない不思議なくつ下(ハイソックス丈)。可も不可もなく。
・スノーブーツ
十年前くらいに買った、カミックのスノーブーツ。防寒性能は完璧なんですけど(-30℃まで対応)、死ぬほど重くて、帰ってから捨てました。
下半身は、正直「寒くはないけど、暖かいというほどでもない」って感じでした。「惜しい、あとひと声!!」みたいな…。レギンスを「極」にしたら良かった気がする。
根本的な問題は、私の筋肉量が少ないことだと思いますが。
最後に、小物です。
・ニット帽
ノースフェイスのラディアルウールビーニー。ちゃんと裏地があって、保温性が高い。作りもしっかりしています。
・ネックゲイター
ミレーのバックボアネックゲイター。外側が防風・撥水生地で、内側がボア。軽くて温かい! 口が直接つくのがいやだったので、不織布のマスクもしてました。あったかいし、汚れないし、一石二鳥。
・手袋
XTMのWhistler IIというスノーグローブ。ゴアテックスで結構ゴツい。絶対に指先を冷やしたくなかったので!! 手首にはめる輪っかが便利でした。写真を撮る時以外は、街中でも常にはめていました。
…とまぁ、私が準備した防寒着は以上です。
もちろん、ジーンズの人もいましたし、スニーカーの人もいましたので、どんな格好でも大丈夫だと思います。要は、自分がどれだけ寒さを許容できるかということです。
おじさんの助言通りアイゼンも持って行ったんですけど、ほとんど誰もつけてなかったので、使いませんでした。確かに道路はコチコチでツルツルでしたが、両手を塞がないようにして、気をつけて歩いていました。
今回の旅行で懐がすっからかんになってしまいました…。
しばらくは大人しくして過ごそうと思います。
じゃあ、また。