Hello, World. 私は元気です。通販で餅を買い込み、お気に入りの雑貨屋さんで可愛い祝箸を買いました。もう気分はお正月です。

私は甘いものが好きです。血糖値が上がるし、慢性炎症を招くし、老化につながると頭ではわかっているにもかかわらず、いつもなにかしら甘いものを食べています。悔しい(?)。

先日、いつも行くアイスクリーム屋さんに行きました。新作のチョコレートアイスが出ていて、めちゃくちゃ美味しそうだったので、これを食べることにしました。

このアイスクリーム屋さんは、注文の前に試食を渡されるというシステムがあります。ちょっと思うところがあるので、今日はこのシステムについて書いてみようと思います。

まず、一般的な流れは脚本風にするとこんな感じです(唐突)。

タイトル
〜客A(ごく一般的な感覚の持ち主)がアイスクリームを注文するまで〜

ここは、とある複合施設の一角にあるアイスクリーム店。12月も半ばになり、外は身を切るような寒風が吹いているが、施設の中は快適な温度に保たれていて、アイスクリーム店には行列ができている。

そこへ、客Aとその娘がやってきた。

客A「あら〜、すごい並んでる!」

娘「ほんとだ。あっ、ゴ◯ィバとコラボしてるんだって。それでかな?」

客A「へぇ〜! 美味しそうねぇ」

二人は驚きながらも、列の最後尾に並んだ。10分以上はかかりそうだ。

ショーケースにはたくさんのアイスが並んでおり、客Aはいつも何を注文しようか迷ってしまう。たっぷり選ぶ時間はあったにも関わらず、何を食べるか決めきれないまま、順番がやってきてしまった。

店員「いらっしゃいませ〜! アレルギーはありますか?」

客A「ないです」

客Aはショーケースを見ながら答えた。選択肢は2つに絞られた。◯ディバ監修の期間限定のチョコアイスか、安定のラムレーズンだ。

悩んでいる客Aをよそに、店員は試供用の小さなスプーンで紫色のアイスを掬った。

店員「こちら、期間限定で人気アニメとコラボしたフレーバーで〜す!」

客Aは顔を上げ、目の前に差し出されたどぎつい紫色のアイスに内心驚きながらも、スプーンを受け取り、口に含んだ。

どうやら、シャーベットのようだ。正直、なんの味かはよくわからなかったが、さして気にも留めなかった。パチパチと口の中で弾けるキャンディーが入っていて、客Aは思わず顔をしかめた。自分では絶対に買わないだろう。

目の前に黒い容器が差し出されたので、食べ終わったスプーンを入れる。

隣にいる娘が、ショーケースの中を指さしながら言った。

娘「私、この期間限定のモンブランにする!」

客A「あら、おいしそうね。お母さんもそれにしようかな」

店員「お決まりですか? まず、サイズからお伺いします〜!」

客A「この期間限定のモンブランを2つください。えーと、サイズはレギュラーで…」

(以下省略)

と、まぁ、普通の人はこんな感じだとしましょう。勝手な妄想ですけど。

次は、私の場合です。

タイトル
〜私(クセつよ女)がアイスクリームを注文するまで〜

ここは、とある複合施設の一角にあるアイスクリーム店。12月も半ばになり、外は身を切るような寒風が吹いているが、施設の中は快適な温度に保たれていて、アイスクリーム店には行列ができている。

そこに、重そうな買い物袋を提げたひとりの女が通りかかった。

ちなみに、この女の今日の予定は、気になっていた街角の広告の写真を撮り、ドラッグストアに寄って炊事用手袋を買い、アウトドアショップでアウターを見て、本屋に寄って、雑貨屋に寄って年賀状を見て、手芸屋で金属パーツを買って、デパートで食料品の買い物をして、その近くの広場で開催されているクリスマスマーケットを見て、この複合施設で食料品を買って(←イマココ!)、家族に頼まれていた6本入りの缶コーヒーを最初の店とは違うドラッグストア(この店が一番安い)で買って帰ることである。

天の声「いや、ちょっと待て! どう考えても予定詰め込みすぎだろ?! しかも、この女、午前中はPCの前にへばりついていて、家を出たのは午後2時だぞ! いったい何時に帰るつもりなんだ!?」

女は今のところ全ての予定をこなしている。

天の声「全て近場だとはいえ、信じられん…」

女はここに辿り着くまで歩きっぱなしで、どうやら疲労困憊の様子だ。

天の声「当たり前だろ!! なぜ自分の体力を考慮して予定を立てないんだ!!」

しかも、さっき見てきたクリスマスマーケットがショボ過ぎたことを地味に引きずっている。事前に行った人から、ショボいよと聞かされてはいたが、想像以上だったのだ。ドイツで見たクリスマスマーケットを120点だとしたら、さっきのは1点だと女は思った。

天の声「厳しすぎる!!」

女は疲れ果てていたので、ここでアイスクリームを食べて体力を回復しようと考えていた。

ちなみに、女はここで食料品の買い物をする前に、アイスクリーム店の前を通っていた。その際、看板のメニューを見て、期間限定のチョコ味を買おうと決めていた。

そして今、ちょうど買い物を終えて戻ってきたところである。

順番が来て、女の番になった。

店員「いらっしゃいませ〜! アレルギーはありますか?」

店員はそう聞きながらも、いつも通り試食用のスプーンを手に持って、期間限定の紫色のアイスを掬おうとしていた。アレルギーがありますと言われることは、めったにないのだ。

その時、女が言った。

女「あ、試食はいりません」

店員「え…?!」

思わず、店員の手が止まる。今まで働いてきて、そんな返しをしてきた客は初めてだった。思わず女を見る。気の弱そうな、冴えない女だ。きっとモテないだろうなと店員は思った。

店員は動揺しながらも、試食用のスプーンを元の場所に戻した。

店員「(気を取り直して)ご注文はお決まりですか?」

女「〜、〜で」

店員「えっ?」

マスクのせいで、声がよく聞こえず、店員は何度か聞き直した。さっきの「試食いりません」はやたらハッキリと聞こえたのに。意味わからん。同じ調子で話せよと、店員は内心イラっとした。

女は、少し焦った様子で、店員が提示した注文用のボードを指し示す。

女「この期間限ゴ◯ィバのチョコアイスで、キッズサイズのシングルのコーン」

店員「かしこまりました〜お会計あちらでお願いします〜」

女は、ホッとした様子で会計へ向かった。全く、めんどくさい客だ。そう思いながら、店員はチョコアイスを掬った。

(以下省略)

…っていう感じです(どんな感じ??)。

何が言いたかったかというと、このアイスクリーム屋さん、開口一番に「アレルギーはありますか?」と聞かれて、「ないです」って答えると、問答無用でおすすめアイスを食べさせられるんですよ。それがなんか、私はモヤッとするんですよね。

いやいらんけど、みたいな。

なので、私は先読み?して、毎回「試食はいりません」って答えています。店員さんは面食らうようですが…

私も、自分が気になっている味なら試食してもいいかなと思うんですけども!! 選べるわけじゃないみたい(訊かれたことがない)ので、だったらいらないなって。

せめて「試食はいかがですか?」って聞いてくれたらと思うんですが。

って、こんなこと考えてるの私だけなんだろうか?!

誰か同志はいませんか…!!

じゃあ、また。